お口ぽかんは要注意。歯や健康に影響を与える「口唇閉鎖不全」とは｜北千里の歯医者・矯正歯科「北千里カツベおとなこども歯科・矯正歯科」の医院ブログ

「お口ぽかん」という言葉を聞いたことはありますか。いわゆる、何もしていないのに口が開いてしまっている状態を指します。一見かわいらしい印象もありますが、実は歯や全身の健康にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。

お口ぽかんは「口唇閉鎖不全」という状態

お口ぽかんは医学的には「口唇閉鎖不全」と呼ばれ、特にお子さまの場合は、食べる・話すなどの機能が十分に発達していない「口腔機能発達不全症」の一つとして見られることがあります。大人でも無意識のうちに口が開いているケースは珍しくありません。

お口ぽかんの主な原因

• 口まわりの筋力の不足
• 鼻炎やアレルギーなどによる鼻づまり（口呼吸）
• 出っ歯・受け口などの不正咬合
• 舌が正しい位置にない、舌で歯を押す癖がある

放置するとどんな影響があるのか

お口ぽかんを放置すると、口内環境や全身に以下のような影響が出ることがあります。

• 虫歯や歯周病のリスク増加
• 口臭が強くなる
• 出っ歯・受け口など歯並びの悪化
• 風邪やインフルエンザなど感染症にかかりやすくなる
• 姿勢の悪化（猫背や前傾姿勢につながる）

3歳〜12歳のお子さまの約3割にお口ぽかんがみられるという報告もあり、噛む力が弱く、食べ物をしっかり噛み砕けないことで誤嚥や窒息のリスクが高くなる可能性も指摘されています。

改善のためにできること

お口ぽかんは、原因に応じて矯正治療やトレーニング（口腔筋機能療法）によって改善が期待できるケースがあります。口の機能を高めることは、歯並びだけでなく、将来の健康にもつながります。

気になる症状がある方へ

お子さまの歯並びや姿勢、お口ぽかんが気になる場合は、早めにご相談いただくことをおすすめします。当院では無料相談も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。